一度行ってきました / 한번 다녀왔습니다

イ・ミンジョンさん、イ・サンヨプさんら主演のホームドラマ。

この週末のKBS2のドラマ枠、実は 2008 年の「愛しの金枝玉葉」以来ずっと視てきたのですが、30分x2 になってから路線を変えたのか、すごく極端なマクチャンドラマシリーズになってしまって、キツいなあと思っていながらもしばらく視てましたが、前作「愛はビューティフル、人生はワンダフル」はあまりにものキツさ(特にパク・ヘミさんとか)に視るのも辛くなって、初めて途中で視るのを止めて録画を全部消した程でした。

もうこの週末ドラマを見ることもなくなるのかなあ、と思っていたら、このドラマの予告は従来路線に戻った感じがしたので、「これは!」ってことで視始めました。

期待通りの「昔の週末ドラマが戻ってきた!」という感じで、ある意味マンネリのワンパターンな作品なのかもしれませんが、単なるホームドラマに留まらない色々な要素が詰まった内容と、ある程度のハラハラ度を含みながらの展開、個性豊かな脇役陣と、期待を裏切らないドラマでした。

ミセン〜未生〜 / 미생

イム・シワンさん、イ・ソンミンさん主演のドラマ。

プロ棋士になる夢に挫折した主人公が母親の口利きで入社して、一流商社で実力を発揮していくというサクセスストーリーです。

認定試験で高卒資格を取り、母親の口利きで入ったのでコネ入社と言われて、一流大学を出て競争を勝ち抜いてインターンになった同期からも冷たい視線を浴びせられながらもコツコツと努力し、元々の頭の良さで徐々に仕事ができる片鱗をみせていきます。

というと普通のサクセスストーリードラマに見えますが、現実はそんなに甘くない。最後まで思ったとおりにはならないながらも、いつの間にか同期に比べると一番はやく最前線でバリバリ働くようになっています。

優秀な同期たちも組織の中の政治力のバランスの中で翻弄され、力をなかなか発揮できないながらもそれぞれのやり方で少しずつ成長していくという姿も話に面白さを足します。

ドラマ自体はカン・ソラさん演じるインターン、アン・ヨンイがいきなりデカい仕事を取るところから始まるし、彼女は主役と言ってもいい役柄なのですが、主人公チャン・グレとの間で恋愛関係になることもありません。このドラマ、ドラマでは普通は描かれることのない恋愛要素はまったくありません。

社内の先輩社員や幹部たちも名脇役揃いで、イム・シワンさんの上司役のもうひとりの主役であるイ・ソンミンさんの名演技でドラマのかなりの魅力が出ていると思います。

若い頃は希望や夢があったのが、会社で揉まれる中で色々な形に変わった人、揉まれながらも変わらない人の関係が面白さに良いスパイスになっています。

扱うテーマやドラマの進行は地味なのですが、他の韓国ドラマ同様、見始めると止まらなくなること請け合いです。

Amazonプライムで見たけど、今は見れなくなってます…(2020-12-27 追記: 今はまた Amazon プライムで復活してますね)

シグナル / 시그널

イ・ジェフンさん、キム・ヘスさん、チョ・ジヌンさんら出演のミステリー(と言えるかどうか?)

このドラマの感想はとにかく「凄い」のひとこと。結構重いドラマで、作品を通して重くて暗い感じの雰囲気です。そして、私は「重い」ドラマを視るには気合が必要で、なかなか続けて視ることができないのですが、このドラマはそれでも視てしまう強烈な吸引力があります。

日本のドラマとしてもリメイクされているけど、ほぼ筋はオリジナルを踏襲してるらしい(視てない)というところからもオリジナルの質の高さが伺えます(変えようがないよね、って気がします)。

ドラマを通していくつかの事件が扱われる警察を舞台としたドラマですが、過去と通信ができるトランシーバーで過去の刑事と会話をする、という設定をメインにすえて、未来の情報を元に過去が変わる、それに伴って未来も変わるというお話ですが、これだけだとまあこれまでもあったような気がしますが、そのいくつかの事件はその通信も関係してお互いに関係している、そして結果が変わるのに最終的にはすべて整合性が取れている所がすごいところで、作家さんの能力の高さが伺えます。

色々言うよりとりあえずみてみると一気にその世界に引き込まれて、その重さにも関わらず一気に見てしまうこと請け合いのすごいドラマです。

(参考)

オクニョ 運命の女(獄中花) / 옥중화

チン・セヨンさん、コ・スさんら主演、イ・ビョンフン監督シリーズ。

イ・ビョンフン監督あるあるの顔ぶれとストーリー展開、でもすぐに引き込まれて一気に見てしまうといういつもながらの魅力にあふれた時代劇です。

とにかくなんの心配もなく一気にドラマの世界に引き込まれていってしまいます。

童顔美女 / 동안미녀

チャン・ナラさん、チェ・ダニエルさんら主演のラブコメ。

歳を取ったから(?)会社をクビになった 34 歳の女性が 25 歳になりすまして就職するお話です。

ドラマ時点で 30 歳のチャン・ナラさんの童顔があってのドラマという感じですね。ドラマ内では JK 時代の回想シーンまで自身でこなして、全く違和感ないというところがさすが。

貧乏で苦労しながらも、実は実力があって徐々に頭角を現していくというよくあるお話ですが、色々な設定がうまくできているので気軽に楽しめるドラマです。

何気に Girl’s Day ミナが出演していたり、オ・ヨンソさんがありあないほど性格悪い妹役で出てたり、妹だけをかわいがるありえない母親役がキム・ヘオクさんだったりと、何気に豪華な俳優さんが勢揃いなところもドラマの面白さに華を添えている気がします。

チャングムの末裔(チャングムが見ている)/ 대장금이 보고있다

少女時代のユリ、シン・ドンウクさんら主演のグルメ+ラブコメという感じのドラマ。チャングムの末裔の兄弟が、チャングムの才能の一部ずつを継承しているという設定でそれに縛られながら話が進みます。

とにかく気軽に視れる感じで、なにかやりながらでも見れる感じが良かったですね。

そしてキム・ヒョンジュンさんが料理 YouTuber という感じで毎回料理するのですが、こんな材料一般ご家庭にないやろーという感じながら、美味そうで深夜に見るとヤバい感じです。

さらにイ・ヨルムさん演じるハン・ジンミの作るコンビニグルメが体に悪そうで超旨そうなのが更にヤバいです。

ちょっと重いドラマなんかを見たあとなんかに気軽に視れる感じで良いのではないでしょうか。

カメオ出演も豪華で、何気に人気アイドルが出てきたり、大物歌手が出てきたりと楽しいです。

ラブリー・スター・ラブリー / 러블리 호러블리

パク・シフさん、ソン・ジヒョさん主演のドラマ。

視る前に気合を入れないとダメということもなく、気軽に視れるドラマです。

基本はラブコメということになるのでしょうが、ミステリー、ホラーの要素も持っています。ひとことでいうと、コメディ・ホラー・ミステリーという感じかな。ストーリーも、リアルのミステリーと、ホラーの境界が曖昧で、どこからが人間が考えたミステリーで、どこからが怪奇現象なのかがわかりません。ありえない設定だからこそ、それを前提にドラマに入っていけて、先は読めません。