シグナル / 시그널

イ・ジェフンさん、キム・ヘスさん、チョ・ジヌンさんら出演のミステリー(と言えるかどうか?)

このドラマの感想はとにかく「凄い」のひとこと。結構重いドラマで、作品を通して重くて暗い感じの雰囲気です。そして、私は「重い」ドラマを視るには気合が必要で、なかなか続けて視ることができないのですが、このドラマはそれでも視てしまう強烈な吸引力があります。

日本のドラマとしてもリメイクされているけど、ほぼ筋はオリジナルを踏襲してるらしい(視てない)というところからもオリジナルの質の高さが伺えます(変えようがないよね、って気がします)。

ドラマを通していくつかの事件が扱われる警察を舞台としたドラマですが、過去と通信ができるトランシーバーで過去の刑事と会話をする、という設定をメインにすえて、未来の情報を元に過去が変わる、それに伴って未来も変わるというお話ですが、これだけだとまあこれまでもあったような気がしますが、そのいくつかの事件はその通信も関係してお互いに関係している、そして結果が変わるのに最終的にはすべて整合性が取れている所がすごいところで、作家さんの能力の高さが伺えます。

色々言うよりとりあえずみてみると一気にその世界に引き込まれて、その重さにも関わらず一気に見てしまうこと請け合いのすごいドラマです。

(参考)

オクニョ 運命の女(獄中花) / 옥중화

チン・セヨンさん、コ・スさんら主演、イ・ビョンフン監督シリーズ。

イ・ビョンフン監督あるあるの顔ぶれとストーリー展開、でもすぐに引き込まれて一気に見てしまうといういつもながらの魅力にあふれた時代劇です。

とにかくなんの心配もなく一気にドラマの世界に引き込まれていってしまいます。

結婚契約 / 결혼계약

イ・ビョンフン監督作品の制作が遅れたから急遽制作されたというこのドラマ、とてもそんな風には見えない名作です。

イ・ソジンさんはこういう過去が原因で影のある金持ち役似合ってますね。ユイのお母さん役もなかなか。それでもこのドラマ一番の名演はシン・リナちゃんでしょう!!

脇役陣もいい味を出す良い役者さんが集まってますね。ホジュン役キム・グァンギュさんもいつも通りの良い味わいでしたし、あまりドラマでは見ないですが、ジュヨン役のキム・ソジンさんが良い味だしてました。

扱うテーマも展開もありがちかもしれないんですが、それでもぐいぐい引き込まれる展開。序盤〜中盤までの息を呑む展開。終盤の絶望的な先が予想される展開ながらも、ユイ演じるカン・ヘスが悟りを開いたかのようにあるがままを受け入れて、ドラマ全体の雰囲気が優しく落ち着いた雰囲気になっていったところも良いですね。最後もこの先の悲劇的な展開が予想されながらも、希望が持たれるような終わり方なのが深刻すぎずに良かったです。

こういう結末が深刻な感じなのに、出演者のオチを付けていくところ、妙に韓国ドラマらしくて感心してしまいました。途中まで恋路の邪魔をするナユンとか、ホジュン、ジュヨンとか。ですが、会長とか兄の結末がなかったのは BS で見たのでノーカット版じゃなかったからかな?


ここからはドラマと関係ない話。

今回 BS で見たんですが、これ 16 話を無理矢理 20 話に分けているし、この分け方が本当に雑にわけてる感じで、オリジナルの 16 話で視るのとでは、持つ感想が違ってくるんじゃないかなと思ってしまいました。16 -> 20 と分けてるからか CM もすごく多いし。

それと、BS11は急に予告もなく CM に移行するし(普通、黒い画面にフェードアウトする感じで CM に行くでしょう)、シリアスな場面で出演者の顔がアップになっている場面から急に通販のおばさんのぽっこりお腹や白髪が出てきて、もう少し考えてほしいなと思いました。ホント、金をかけずにドラマだけ持ってきた感が。作品を大事にしてる感じがしないですね。これまでずっとCSでしかドラマ見てなくて、今回初めて民放BSで視ましたが、たぶん今後はよほどのことがない限りは CS でノーカット版しか視ないでしょう。

* 放送終了「結婚契約」もう一つの名作ドラマが誕生…最高の演技を見せたイ・ソジン&AFTERSCHOOL ユイ (KStyle)
* 『結婚契約』代替ドラマの反乱、広告完売&最高視聴率 (innolife)

月桂樹(ウォルゲス)洋服店の紳士たち / 월계수 양복점 신사들

安定の面白さの KBS の土日ドラマ、それまでは一家族内の兄弟姉妹を描いたものでしたが、このドラマでは核となる家族はあるものの、「紳士たち」は兄弟ではなく、イ・ドンジン (イ・ドンゴン) とペ・サムド (チャ・インピョ) 以外はそれまで全くの他人という設定で、どう展開するかが興味深いドラマでした。

とはいえ始まってしまえばいつもの展開、それぞれの主人公の恋あり、サクセスストーリーありのドラマでした。なかでもチャ・インピョさん演じるペ・サムドとラ・ミランさん演じるポク・ソンニョのデコボココンビがいい味を出してました。チャ・インピョさんはこれまでどちらかというとシリアスな役柄での迫力の演技という印象だったので、このドラマでのどちらかという喜劇的なお笑い風な役と愉快なラ・ミランさんの組み合わせが本当に笑えました。

あとは Lovelyz の “Ah-Choo” と共に盛り上がるカップル、ヒョヌさん、イ・セヨンさん演じるテヤン、ヒョウォンカップルも見ていて楽しかったですね。まあよくある金持ちと貧乏人の落差カップルなんですが、ヒョウォンの突き抜けた押しかけ、見ながら絶対こんな風にされたら普通引いてしまわない?と苦笑いしながらテヤンの演技を見てました。恋の行く末はドキドキはするのですが、やっぱり Lovelyz の曲が徐々に長くかかるようになるところが楽しみでしたかね (コラw)

Lovelyz のメンバーが何人か #29 でカメオ出演したのも楽しみでした。

歌手のソンジュンとして帰国して、主人公トンジンの姉と結ばれるソン・テピョン。チェ・ウォニョンさんは色々な役をやるごとにそこにちゃんとハマる演技力がすばらしいですね。それに加えて、今回は実際に曲をリリースしているその歌が良かったですね。特にトロットの「オッパが行く」は良い曲でしたね。

そして主人公イ・ドンジン (イ・ドンゴン)、ナ・ヨンシル (チョ・ユニ) カップル。父親に腎臓を提供したことをネタに自分と結婚することを強要するホン・ギピョとの関係をどうホームドラマっぽくきっちりけじめを付けてふたりが結びつくのかが興味津々でした。まあ想像どおりでしたけど。途中からはどうしてもこのふたりリアルで付き合ってるんだなってのを考えてしまいましたがw

驚いたのがお母さん役のキム・ヨンエさんでした。痩せたなとは思ったけど、まさかあのような病状であれだけの演技をされるとは本当に本物の役者さんですね。ちゃんと当初の 50 話は演じたとのことで素晴らしいですね。ご冥福をお祈りいたします。

最後まで緊張感のある面白いドラマでしたね。

野獣の美女コンシム / 미녀 공심이

「野獣の美女コンシム」視終えました。ところでオリジナルタイトルは「美女コンシム」ですし、どこが野獣なのかはわかりませんでした。別に美女コンシムでいいのに。

私は Girl’s Day ファンクラブ会員ですし、推しメンはミナなのであまりドラマのレビューにはならないかとw

とにかくコンシムカワイイとしか言いようが。

アイドルなのに不細工役。全然不細工じゃないけど😍 終始普段着でおかっぱのかつらを着用してるという役でした (しかもかつらが傾いてるしw)。

アイドルなのにゴミの間から顔覗かせてるし😆

ドラマはラブコメとしてはひねりはない進行で、最悪の出会いから徐々に惹かれ合っていくという進み方です。ただ、進み方はある回で急に進展するという感じではなく、徐々に進展していくようでじわじわ来て良いですね。中盤から後半にかけては恋愛の進行ではなく、起承転結の「転」のステップという感じで、ミステリー的要素に話の舵を切りますが、ラブコメの中のミステリーなのでその辺り察しながらツッコミつつ視ないといけません (笑)。

ミステリー的要素には驚きの展開もあるんですが、「あれ?なんか筋通らなくね?」「いや、こう考えると筋通るか」程度にはツッコミどころがあるのか、深い展開なのか、というところです。序盤は四角関係にコンシム姉が入ってきて話が広がるのかと思ったんですが、後半姉の影が薄くなりミステリーに取って代わられた感じですね。やはり姉妹で恋愛をこじらせるのが難しかったのでしょうか。前半の姉の邪魔っぷりのわりには後半は動きがなくなりました。

韓国ドラマにしては珍しくラブコメとして、序盤とか中盤で恋愛が成就するとか、プロポーズするとか、結婚するとかはなく、最後まで恋愛ドラマとして終わります。最終回で急に話が進展するということもなく、最終回にやることがなくなって消化試合みたいな話になることもなく、ちょうど良いタイミングで普通に20話で完了したので、そういう面でも無理矢理話をまとめる感があまりなく良かったと思います。

脇役も何気に豪華で、ハルモニのチョン・ヘソンさん (若い!!) とか、キョン・ミリさんとか。

キョン・ミリさんはやっぱり韓国ドラマ視始めのころのチャングムで視た時の印象が強いのですが、あれからだいぶ立つのにまったく変わってなくおきれいですね。

とりあえず最初から最後まで、視るたびにカワイイと言い続けてしまう、毎回笑える楽しいドラマでした。

途中で出てくるかつらにカールをかける微妙な髪型の図😂

変顔(?)もカワイイ😍

時代劇風でかわいい😍

微妙な顔😂

最終回はお約束でイケてる女性に変身して、いつもの Girl’s Day ミナに戻ってました。かわいいですね。でもコンシムもかわいい!

子どもが5人 / 아이가 다섯

アン・ジェウクさん、ソ・ユジンさんら主演のホームドラマ。

前半は、アン・ジェウクさん演じる妻と死別したデキる男イ・サンテと、ソ・ユジンさん演じる慌て者だけど肝っ玉母さんという感じのバツイチ女性アン・ミジョンの恋愛を描きます。まだまだ序盤と思っていたら、いつの間にか主役のキスシーンとか出てきて、結構佳境に入っていることに気づくのは、 KBS の週末ドラマのパターン。さすがです。

中盤は、ふたりとも子どもがいるから結婚は無理といいながら、周りがかき回して結局結婚することになっていくところの親や周りとの軋轢が続きます。まあこのあたりは想定できる進行ですね。

サンテの死別した妻の両親がチェ・ジョンウさん、ソン・オクスクさんがまた良い味を出していて、かなりドラマをかき回して盛り上げます。そういう人もいるやろなーという気にさせるソン・オクスクさんの演技がさすがベテランの味でした。

あと良かったのはサンテ実家のマンネ、ヨンテとキム・サンミンの恋愛ですね。まあ、最悪の出会いをしたけど、徐々にキム・サンミンが惹かれていくという典型的なラブコメ展開ですが、素朴な感じのヨンテを演じるシン・ヘソンさんの演技が本当にかわいくてよかったですね。

それと、いつも感じる子役の演技の良さ、このドラマでも光ってましたね。みんな本当に演技がうまいですねえ。

主人公ふたりが結婚しても、終った感なく面白さが持続するのも良かったです。まあ、再婚で子どもが問題を起こすという王道な展開ではありましたが、わざとらしさも感じず楽しく最後まで視ることができました。

いつもの週末ドラマと同じく、早く次が見たくなり、最後まで一気に見てしまう感じの面白さでおすすめですよ。