自己発光オフィス / 자체발광 오피스

コ・アソンさん、ハ・ソクジンさんら主演のオフィスが舞台のドラマ。

ちょっと主演の顔ぶれが地味だなと思ったりもしますが、クォン・ヘヒョさんがいたりとなにげに豪華なメンバーもいます。

ドラマはちょっと不思議な感じで、就職やら仕事やらで色々と問題が起こり続けて、それなりに色々変化が起こるのですが、ドラマ全体としてはあまり何か変わった感じがせず、日々の仕事の状況が淡々と描かれていく風に感じます。

主演メンバーの恋愛も描かれますがもうひとつ盛り上がった感じがしないです。

面白くないのかというとそんなことはなくて、次回が視たくて仕方なくなる韓国ドラマに良くある雰囲気なのに、終わってみると「あれ?何が起こったんだ?」と思ってしまう、何か不思議な独特の雰囲気を持つドラマでした。

プロデューサー / 프로듀사

チャ・テヒョンさん、コン・ヒョジンさん、キム・スヒョンさん、IU さんら主演の放送局のバラエティー局を舞台にした制作の裏側を描きながら、登場人物の恋模様を描くラブコメ。個人的に、コン・ヒョジンさん出演のドラマはハズレなし、と思っているのですが、このドラマもそれを証明した形です。

ドキュメンタリー番組のインタビュー風の映像を交えながらの面白い構成。実際、番組のインタビューでこんなこと答えたら放送できんやろー、というセリフ多数ですが、そこで登場人物の心の内を語らせたりしているのがまた独特な面白さを生み出しています。

テンポも良いですし、なんといっても超豪華なカメオ陣がバンバン登場します。韓国ドラマ好きなら思わずニヤニヤしてしまうくらいに毎回登場してきて、そういう面でも楽しいですね。若手に限らずユン・ヨジョンさんといった大御所もカメオ出演しているのがすごいし、それぞれとても笑わせてくれます。そういえば序盤に少女時代の何人かが本人役で出ていますね😍イ・スンギさんのカメオも「いい人」を普段から実践しないといけなくて辛いんだよ、と陰で言いながらオフでもいい人を演じ続けるコミカルな役で爆笑でした。

Kポアイドルファンとしては、練習生時代の gugudan ミミや、BESTie ヘリョンなんかが出ているのも気になるところですね。他にも 2ni1、BLACKPINK と挙げるとキリがないですね。

現役アイドルにこんな役させても良いの? ってくらい、序盤の IU ちゃん演じるシンディは感じ悪いですし😅、カメオ出演のハニ(EXID)なんて喧嘩して相手を怪我させて留置場に入る役だし😂、良くこんな役受けたなというところがまた面白いです。シンディは、その本当の姿がわかってくると「感じ悪い」わけではないことがわかってきますけどね。そういうシンディの変化も楽しめますね。

チャ・テヒョンさんは本当に風貌からプロデューサーっぽいですし、コン・ヒョジンさんはこれまでのドラマと同様に表情豊かで本当にかわいらしいですし、周りを固める脇役陣もいい味出していて本当に笑えます。

番組もミュージックバンクからドラマ中でメインに扱われる「一泊二日」まで実際の番組名をそのまま使っていますし、そういえば放送局名もいつもは架空の放送局で KBC とかなるんですが、今回は KBS そのままですね。

最初から最後までテンポの良さは変わりません。後半はラブコメ的な展開が中心にはなります。ラ・ジュンモPD、タク・イェジンPDの関係の進展や、シンディの辛い日々とキム・スヒョンさん演じるペク・スンチャンPDとの関係がどうなっていくかも気になり、韓国ドラマあるあるの次が見たくなって仕方がないという面白いドラマでした。IUちゃんのシンディはかわいくてコミカルで良かった😍

進行が一本調子にならなかったところも良かったですね。腹立たしいこと、悲しいこと、いい話なところなど色々な場面がありますが、行き過ぎそうなところで笑わせてくれてぐっとバランス取れた所まで戻してくれるところ。まさしく涙あり笑いありという感じで、そういうバランスの良さも好い所でした。

(2020-03-16: 何度目か視聴完了したので少し追記)

応答せよ 1997 / 응답하라 1997

Apink のウンジら主演のドラマ。韓国ドラマとしてはなかなかユニークなドラマですね。それもあって結構話題になったようですね。

ドラマの舞台となっている時期が 1997 年と現在、それ以外の関連する時を行き来しながら、ヒロインの相手は誰なのか? や、他の登場人物もどうなったのか? が徐々に明らかになっていく進行でした。続けて視なくても十分視すすめていけたので、視終えるまでかなり時間がかかってしまいました。

爆発的に面白いというわけでもなく、次が視たくて仕方なくなるような展開ではないですが、十分に楽しめましたね。

内省的なボス / 내성적인 보스

ヨン・ウジンさん、パク・ヘスさん主演のドラマ。このドラマはラブコメになるんだと思いますが、ラブコメとしては久々に個人的ヒットでした。

内省的で対人恐怖?とも思える主役というのも斬新でした。その設定からくる先の読めなさもスリリングでした。

パク・ヘスさんがちょっと場違い感あるのでは?という話も聞きましたが、ドラマ中の設定としてもちょっと場違いな感じな気がしたので、狙った場違い感かなと思ってました。

結婚契約 / 결혼계약

イ・ビョンフン監督作品の制作が遅れたから急遽制作されたというこのドラマ、とてもそんな風には見えない名作です。

イ・ソジンさんはこういう過去が原因で影のある金持ち役似合ってますね。ユイのお母さん役もなかなか。それでもこのドラマ一番の名演はシン・リナちゃんでしょう!!

脇役陣もいい味を出す良い役者さんが集まってますね。ホジュン役キム・グァンギュさんもいつも通りの良い味わいでしたし、あまりドラマでは見ないですが、ジュヨン役のキム・ソジンさんが良い味だしてました。

扱うテーマも展開もありがちかもしれないんですが、それでもぐいぐい引き込まれる展開。序盤〜中盤までの息を呑む展開。終盤の絶望的な先が予想される展開ながらも、ユイ演じるカン・ヘスが悟りを開いたかのようにあるがままを受け入れて、ドラマ全体の雰囲気が優しく落ち着いた雰囲気になっていったところも良いですね。最後もこの先の悲劇的な展開が予想されながらも、希望が持たれるような終わり方なのが深刻すぎずに良かったです。

こういう結末が深刻な感じなのに、出演者のオチを付けていくところ、妙に韓国ドラマらしくて感心してしまいました。途中まで恋路の邪魔をするナユンとか、ホジュン、ジュヨンとか。ですが、会長とか兄の結末がなかったのは BS で見たのでノーカット版じゃなかったからかな?


ここからはドラマと関係ない話。

今回 BS で見たんですが、これ 16 話を無理矢理 20 話に分けているし、この分け方が本当に雑にわけてる感じで、オリジナルの 16 話で視るのとでは、持つ感想が違ってくるんじゃないかなと思ってしまいました。16 -> 20 と分けてるからか CM もすごく多いし。

それと、BS11は急に予告もなく CM に移行するし(普通、黒い画面にフェードアウトする感じで CM に行くでしょう)、シリアスな場面で出演者の顔がアップになっている場面から急に通販のおばさんのぽっこりお腹や白髪が出てきて、もう少し考えてほしいなと思いました。ホント、金をかけずにドラマだけ持ってきた感が。作品を大事にしてる感じがしないですね。これまでずっとCSでしかドラマ見てなくて、今回初めて民放BSで視ましたが、たぶん今後はよほどのことがない限りは CS でノーカット版しか視ないでしょう。

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お父さんが変 / 아버지가 이상해

キム・ヨンチョルさん、キム・ヘスクさん、イ・ユリさん、リュ・スヨンさん、イ・ジュンさん、チョン・ソミンさんら出演の KBS2 の週末のドラマです。「お父さんが変」という変なタイトルですが、別にお父さんは全然「変」なところはありませんでしたよw

(WOWOW で放映が始まるにあたって「適齢期惑々(ワクワク)ロマンス〜お父さんが変!?〜」という変なタイトルになってますので注意)

このシリーズのドラマの感想ではいつも書いている気がしますが、とにかく予想を裏切るスピード感でどんどん話が展開していく、非常に面白いドラマでした。

いつも通り、ほぼ登場人物の家族だけですべてがまとまっている世間の狭さでした。中心はキム・ヨンチョルさん演じるピョン・ハンスの一家のお父さん、お母さんと 4 兄弟姉妹ですね。

前半は、リュ・スヨンさんとイ・ユリさんの駆け引きから始まり、これで引っ張るのかと思ったら、さっさとよりを戻して同棲と、拍子抜けするくらいあっさりまとまりますが、これはスタートでしかありませんでした。このカップルは後半も同居問題でちょっとお笑いを交えた感じで盛り上がります。

前半のもう一組の盛り上がりは長男とその彼女カップルですね。そしてそのカップルと次女が高校時代の同級生(そして会社でも同僚)というこれまた世間の狭さ。この元同級生のふたりもそれなりに引きずりながら最後の方まで問題が続きますね。

ただ、この辺りはあとで考えると、後半の盛り上がりの前の軽いジャブ的な展開でしたね。イ・ジュンさん演じるアン・ジュンヒが、大根役者っぷりを改善するために、本当のお父さんを探して、4兄弟姉妹の家にやってくるあたりから徐々に盛り上がり始めますね。その後、ちょっと簡単に変わりすぎじゃない?とツッコミ入れたくならなくもないですが、アン・ジュンヒの演技力が向上し、家族との仲も良くなっていき、ちょっと一服したあとに徐々にツラく深刻な展開になっていき、30後半〜45話あたりまではもう息もつかせぬ展開で、録りだめた録画を一気に消化してしまいました。

ここで一服の清涼剤的な役割を果たしたのが、末っ子のファヨン(元T-ARA)演じるラヨンとアン・ヒョソブさん演じるチョルスの恋愛でしたね。チョルス父とのやり取りも思わず笑ってしまうもので、深刻な話が深刻すぎることがないようにうまく挿入されていました。

視聴率を見る限りはこの時間帯のドラマにしてはそれほどでもない気がしますが、個人的には「棚ぼたのあなた」と並んだんじゃ?と思えるドラマだったと思います(世間的な評価はそうでもなかったのかな?)。前作の「月桂樹洋服店の紳士たち」も面白かったですが、それとはちょっとベクトルの違う面白さだったと思います。

確かに登場人物の兄弟まんべんなく盛り上がるというよりは、特定のカップルとお父さんお母さんだけが盛り上がった気もするので、そういう面が視聴率にあらわれているのかな?終わってみるとドラマの面白さ、スリリングさが後半の盛り上がりに依存してる感じもするので、その辺りなんですかね。(調べるとこの後始まったドラマ(黄金色の私の人生)の方が視聴率は良さそう)

まあ、いずれにせよ、すべてまとまった後のアン・ジュンヒ(イ・ジュンさん)とミヨン(チョン・ソミンさん)カップルの表情を見てると、ほっとして「ああ面白いドラマだった」と思えるものでしたよ(途中の最初のキスシーンとかありえない展開でしたけどw)。

最近になってこのカップルは微笑ましいニュースが飛び込んできていますね。

大風水 / 대풍수

チソンさん、キム・ソヨンさんら主演の歴史物。

高麗末期のお話ですが、チソンさん演じる風水師モク・チサンが主役ということでどう展開していくのだろう?と思ってました。

終わってみればあまり風水師的な何かは話の筋には関係なかったような気がします。前半はチサンの親世代のお話と、チサンが生き延びる話。親世代の話はそれなりにこれまであまりドラマで視ることがなかった高麗の歴史的な話で面白かったです。

前半でチサンも母親と出会えたし後半はどう展開していくのかなと思ったら、イ・ソンゲの話ですね。これはさすが李氏朝鮮始祖のお話なので面白かったですね。モク・チサンは特にいなくても面白いくらいです。歴史はそのままなぞる感じで、歴史的な出来事をうまくドラマ内の話と結びつけて展開していました。

馬医 / 마의

さすがのイ・ビョンフン作品。いつもの壮大なワンパターンながらも次が気になって一気に視てしまう面白さでした。

序盤のクァンヒョンに迫る危機をどう抜け出すのか、馬医としてどうのし上がっていくのか、中盤の馬医から医師になってどう困難を回避していくのか、終盤の立て続けの難病にどう立ち向かいと敵からの攻撃をかわしていくのか、いつ真実が明かされるのか、明かされた後チニョンとの仲はどうなるのかと、最後の最後まで息が抜けない展開でした。ドラマを通してのチニョンとの恋の行方も気になりましたね。

毎回、前の困難を上回る困難にぶつかりながら、何話かに一度はすっきりさせてくれるところもいつものパターンですが、すっきりしますね。

安定の作品で、安心して視られますね。